壱岐牛共励会

11月25日に壱岐牛共励会があります。

11月25日は福岡の食肉市場で壱岐牛の共励会があります。
壱岐牛は福岡で牛を枝肉にしています。

枝肉になった牛は、日本枝肉格付協会の格付けによって格付けされ、歩留等級(A ~ C)肉質等級(五等級~一等級)に格付けされます。

肉質は、
脂肪交雑(霜降り具合)
肉の色沢
肉の締まり・きめ
脂肪の色沢と質
を見て判定され格付けされますが、
この格付けで上位になった枝肉に賞を付けるのが共励会です。

良い肉質はロースの断面の筋線維の中にびっしりと脂肪組織が形成されています。

牛は出荷して枝肉になるまで、その肉質がどうなっているのかがわからず、牛自体は大きく育っていても、脂肪が多すぎてもダメで、シコリがあったりしてもマイナス評価になります。

切って断面を見てみるまでわからないので、期待して出荷しても期待外れだったり、あまり期待しないで出荷したら思った以上に高成績だったりとかよくあります。

夏に行われた壱岐牛共振会では、グランドチャンピオンを取ることが出来た「こやま牧場」ですが、今回はどうでしょうか。。。

グランドチャンピオンや金賞、銀賞には賞状と盾があります。

もともと、牝牛は大きく育ちにくいので賞を取るのも難しいと言われています。
壱岐牛の共励会は牝雄の区別なく審査されるので、不利といえば不利。

でもこやま牧場は、評価よりも味にこだわって牝にこだわって肥育しています。

壱岐牛に限らず、畜産業界ではいろんな共進会、共励会が開催されていて、和牛の肉質の向上を追求しています。

ほんのちょっとしたエサの食いの違いや、ストレスなどの外部要因、遺伝的要因などで、脂肪の付きが全然変わってくるので牛を育てるのはとても難し気を抜けません。

どこの 壱岐牛の生産者仲間もそれぞれ工夫していて、共振会に参加するとホントに励みになり良い刺激になります。
どうにかやって霜降りの肉にしたい。
美しく芸術的な霜降りのお肉は、肥育農家の努力の結晶、進歩の証なのです。

和牛の美しい霜降りは肥育農家の努力の結晶

そして、美しい霜降り和牛にするために、肥育農家は職人のような熟練の腕を要されます。
子牛を買うときの判断も難しく、細かなとこまでチェックして、買おうとしている子牛がどんな成牛になるのか、目利き力も必要になります。

血統などの情報収集も必要です。

そんな肥育農家の努力があって、美しい霜降りのお肉が誕生します。

こやま牧場に限らず、壱岐牛に限らず、肥育農家の頑張りによって、日本の和牛は世界に誇れる文化だと思います。

美しい霜降りの和牛