壱岐牛こやま牧場の牛舎の工夫

地下水を使った天然のクーラー

毎日暑いですね~~。
離島の壱岐も、毎日激暑で、連日35度を超える夏日になっています。

こやま牧場の牛舎の中の牛も、毎日の暑さに参ってしまいそうです。

でも、実は牛舎の中は外より2~3度涼しいのです。

外から牛舎に入ってくると、少しだけひやっとします。
といっても、毎日のこの暑さなので暑いのは暑いですが・・・。
外よりはマシという程度ですが、外より涼しいのは間違いないです。


牛舎が少し涼しいのは、涼しく成る工夫をいろいろしているからです。

まず、牛舎の屋根ですが、冷たい地下水をポンプでくみ上げ、夏場は屋根の上から水を撒けるような仕掛けがしてあります。

図にするとこんな感じ↓↓

地下水をポンプでくみ上げ、屋根に撒けるようになっています

地下水は、ポンプで地下深くからくみ上げているので、夏でもとても冷たく、
この冷たい水を牛舎の屋根に撒くと、外気より2~3度気温が低くなります。

こんな感じで屋根の上に水を散布します。
蛇口をひねると、地下水が出てきます。
昔ながらの知恵の天然のクーラー

地下水で牛舎を冷やすのは、昔ながらの知恵ですが、最近の暑さは異常なので、
牛も暑そうです。

あと、西日を避けるための日よけもつけます。

夏場は日よけもつけます

もちろん扇風機もMAXです。

大きな扇風機は24時間稼働しています。

牛は本来、野生の生物なので、人の手で飼育管理する時点で、ストレスを避けることが出来ません。

特に、夏場の暑さ対策は大切で、牛はデリケートな生き物なので、すぐに食欲をなくしてしまいます。

そのため可能な限り自然な環境を最大限与えることが重要となります。

牛の身になって牛の気持ちを考える牧場経営が、牛のストレスを軽減し、美味しいお肉の出荷につながると思っています。

壱岐牛の肥育農家牛舎の秘密