先日7月18、19日にJA全農長崎県南家畜市場で子牛のセリがあり、農大で育てた牛を出品したので、そのセリの様子を見学してきました。
農大では、授業の一環として、子牛の繁殖をしていて、生まれた子牛を育てて子牛のセリに出しています。
農大で育てた子牛も、セリに出して肥育農家の方に買っていただいて、
成牛まで育てられて食肉として出荷されます。
今回、農大で出品した子牛は50万ぐらいで売れていました。
農大は、繁殖専門にやっている繁殖農家ではないし、
あくまで授業の一環として子牛を育てていて、
そんなに人気の血統にこだわっているわけではないので、平均よりも安めです。
繁殖農家の方達が育てた子牛は、セリでだいたい80万ぐらいの値が付く子牛が多く、
中には何頭か100万を超える子牛もありました。
他所のセリ会場を見てみると壱岐のセリ会場との違いがわかります
セリ会場は会場によって雰囲気も違います。
壱岐の子牛は子牛としての人気が高く、わざわざ船に乗って壱岐まで全国から肥育農家の方が買いに来られています。
壱岐の子牛は、成牛に育てた時の枝肉の成績に定評があり、
全国的にも有名で、だから、子牛の値段の平均もとても高いんです。
他所のセリ市場に行くと壱岐のセリ市場との様子の違いがよくわかりますが、 長崎県南家畜市場は、比較的地元の方が子牛を買い求めているような感じでした。
でも、何頭かは100万越えの子牛もいたので、高いのは高いです。
セリ会場に行くと、血統によって値段が全然違うのがよくわかるので、
とても勉強になります。
やはり、過去の枝肉の成績が良い人気の血統の子牛は、セリの時にも値段がどんどん吊り上がっていきます。
県南家畜市場も、有名な種牛の人気血統の子牛が数多く出品されていました。
上の写真が農大で育てた子牛の写真です。
真ん中の子牛が少し薄い(肉付きが悪い)のがわかります。
子牛のセリ会場に行くと、血統による子牛の値段の違いやがすごくわかりますが、
どんな子牛が成牛になったときに枝肉の評価がいい牛に育ちそうかという予想は
とても経験を必要とします。
何十万もする子牛をその場の判断で買うのは、肥育農家にとってギャンブル性があって、大変そうだ…と思いました。