グランドチャンピオンに選ばれました!壱岐牛出荷組合枝肉共励会

7月22日福岡食肉市場にて壱岐牛の共励会が開かれ、こやま牧場の出品した牛がチャンピオンに選ばれました!!


壱岐牛の共励会は年に2度(夏と冬)開催され 、壱岐牛の出荷組合が、3頭づつ育てた牛を出荷して、その枝肉を評価して順位を決めます。

共励会は、和牛の市場取引の活性化、生産者の生産意欲の高揚などを目的として、優秀な和牛を集めて、枝肉の品質を競うというもので、それぞれの牧場が、一番自信のある牛を出荷して品質を競います。

こやま牧場も3頭の枝肉を出品しました。
今回の壱岐牛共励会に出品した枝肉は

●名号『かみふく』雌-A5等級 重量462㎏
●名号『りんりん』雌-A4等級 重量508㎏
●名号『ひめ4』 雌-A5等級 重量487㎏

3頭出品したうち、2頭がA5ランクという出来で、
このうち、名号『かみふく』がグランドチャンピオンに選ばれました。

こやま牧場が出荷した壱岐牛のグランドチャンピオンの枝肉

こやま牧場は、牝牛を専門に出荷していますので、どうしても雄牛よりも体重が小さくなり、なかなかグランドチャンピオンにはなりにくいと言うこともあり、久々のグランドチャンピオンでした。

今回出荷された壱岐牛21頭のうち、牝牛は6頭で、雄牛は15頭。
牝牛の出荷頭数は雄牛に比べると少ない出荷となっています。

牝牛は大きく育ちにくいし、子牛を産ませる繁殖牛になることもあります。
繁殖牛になって出産を一度でも経験すると、壱岐牛として出荷できない
ということもあり、雄牛を出荷する農家が多いのです。

今回の枝肉共励会の講評

「今年の壱岐牛共励会は全体的に成績が良く、バラがしっかりしていて、ロースの脂肪交雑もしっかり入った牛が多かった」と、JA北九州くみあい飼料㈱の福島取締役の講評でもお話がありました。

全体的に成績が良く、高評価の中で、こやま牧場の牛がグランドチャンピオンを頂けたことはとても励みになります。

壱岐牛出荷組合枝肉共励会、表彰式の様子。

グランドチャンピオンの血統

今回グランドチャンピオンを頂いた、こやま牧場が出荷した牛の
名号『かみふく』の血統は
父牛『勝乃幸』
祖父牛『平茂晴』
曾祖父牛『寿高』
です。

今回、壱岐牛出荷組合共励会に出品された21頭の壱岐牛のなかで、父牛が『勝乃幸』 の牛は8頭でした!!
『勝乃幸』は本当に大人気の種牛です。
父牛が『勝乃幸』 の牛は8頭でした!!
『勝乃幸』は本当に大人気の種牛です。

これが、怪物と言われる種牛『勝乃幸』

『勝乃幸』は平戸市の生産でその父は 『勝乃勝』。
こちらもいい種牛でしたが、
『勝乃幸』のBMS値は10・3で、これは長崎県歴代1位だった「金太郎3」(勝本町生産)、「百合幸」(石田町生産)の8・4をはるかに上回り、圧倒的なBMS値です。

さらに『勝乃幸』の5等級率は91・7%で、これも長崎県歴代1位の成績でした。
この数字は信じられないような数値で
長崎和牛の品質向上に大きく貢献しています。

今年の壱岐牛共励会はこの『勝乃幸』を父牛とする子牛が本当に多くて、
4割近くの父牛が 『勝乃幸』 でした。

今回グランドチャンピオンになった 『かみふく』 はその祖父も
伝説の種牛『平茂晴』

怪物『平茂晴』の子牛の怪物 『勝乃幸』 の子牛『かみふく』 。
『かみふく』 はかなり気合の入った素晴らしい血統の牛なのです。

枝肉の品質向上には血統の良さは不可欠なんです。

子牛の値段が高いですが、良い血統の子牛を買うことが
良い枝肉になるためにも不可欠です。

こちらが『かみふく』の枝肉の断面

共励会に出品した枝肉は、どれも素晴らしい出来で、セリで高値で取引されました。

共励会の枝肉のセリの様子。
グランドチャンピオンの枝肉はセリで、キロ当たり¥3,202で取引されました。

今回は、こやま牧場がたまたま一番を取ることが出来ましたが、他の壱岐牛の肥育農家もみんな素晴らしい出来栄えでした。

今回、グランドチャンピオンを頂いた事を励みに
壱岐牛の美味しさをもっと広く世の中の人に知ってもらうためにも、今後よりいっそうの精進していきたいです。

壱岐牛のグランドチャンピオンに選ばれました