和牛の肥育~牛の徐角をしました

今日は先日買ってきた牛の徐角をしました。

今日は、先日壱岐畜産市場で買ってきた子牛の徐角しました。
牧場では、牛の角を切って育てているところが多く、子どものうちに徐角しています。
角は、雄牛だけのものではなく牝牛も立派な角が生えます。
角も身体と主に成長するので角が大きくなってから徐角をするのは大変です。
痛みが少ないように、子牛のうちにできるだけ早い段階で徐角します。

畜産市場でセリに出された時の牛。小さな角が生えているのがわかります。

牛は子牛の時に1度きちんと除角すると成長しても基本的には生えてきません。
徐角をする理由は
牛同士が傷つけあうことを防ぐためです。
人間にとっても角の生えた牛はとても危険です。
闘牛を想像するとわかりますが、牛にとって角は最大の武器。
角の生えた牛に体当たりされると、大変な事故につながる危険性もあります。

闘牛の様に角の生えている牛は大変危険です。

でも、牛の角には神経も通っているため、牛にとって大変な苦痛です。
出来るだけ苦痛を与えず、適切に速やかに徐角を行う事が大切です。
徐角は農家にとっても牛にとっても、大変な重労働です。
徐角により神経質になっている牛は、痛い目にあわせた人を覚えていて数日は寄ってこなくなることもあります。

子牛は小さな角が生えてきています。
根元から角を切り落とします。
バーナーで焼いて、傷口が化膿するのを防ぎます。
徐角が終わった牛。角が根元から無くなっているのがわかります。

牛の徐角は適切に処理しないと傷口が化膿してしまったりします。
徐角という行為が残酷なので、賛否両論ありますが、牛と人間の安全のためにも徐角は必要な作業です。
牛飼いとしてできるのは、出来るだけ速やかに行うこと、そして、傷口が膿んだりして、これ以上の苦痛を子牛に与えないように適切に処置することも大切です。

徐角は牛を飼っていて一番つらい仕事で、肥育農家としてはできればしたくないですが、安全のためにも必要なことだとしてと心を鬼にして角を切ります。